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2007年09月30日

アホウドリ引っ越し作戦 

「鳥島」噴火の危険 無人島でヒナ飼育
大変大掛かりな引越しになりそうです。


 環境省は、国の特別天然記念物で伊豆諸島の鳥島に生息するアホウドリを噴火の危険から守ろうと、来年2月中旬ごろ、ヒナ10羽を南に350キロ離れた小笠原諸島の無人島、聟(むこ)島に引っ越しさせることを決めた。巣立つまでの約3カ月間、山階鳥類研究所(千葉県我孫子市)の研究員が同島に常駐して飼育する。アホウドリの人工飼育は初めてという。5年間で50羽を移住させる計画だ。

 アホウドリが巣立ってから聟島に繁殖に戻ってくるには、出生地の認識前に移住させることが必要とされる。このため、生後40日のヒナをヘリコプターで運ぶ。ヒナが巣立つ直前には5羽に衛星発信器を装着して生存を確認する。

 環境省では、鳥島が最大の繁殖地であるため、平成5年から整備を行い、昨年度は過去最高の227羽のヒナが誕生。生息数も5年の900羽から1945羽と順調に増えている。

 鳥島は将来噴火の可能性が高く、繁殖地が破壊される危険があることから、移住は懸案となっていた。昨年、近い種のクロアシアホウドリのヒナ10羽を小笠原諸島媒(なこうど)島から聟島に試験的に移住させて9羽が無事巣立った成果を踏まえ、アホウドリの移住に踏み切ることにした。

 アホウドリが繁殖地に“里帰り”するのは3?4年後とされるが、確実に聟島に戻るかどうかの確証はなく移住計画の成否は未知数という。

 アホウドリの研究で知られる東邦大の長谷川博教授は「アホウドリの自然死亡率は5%。絶対数が多い方が定着しやすい」と話し、同省では初年度の成果を踏まえ、移住させるヒナを増やすことも視野に入れている。

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